「 Re: フクシワタシ 」とは?
「Re:」にはRebuild(再築する)やRestart(再スタート)など新たに作りなおしたりやり直すという意味を持ちます。
フクシ=「福祉」、ワタシ=「私自身」「渡す」
これまでの福祉のイメージを更新しもっと自由で魅力的な福祉の形をデザインの力で伝えていきたい。
そして「ワタシ」は自分ごととして考え、新しい価値や可能性を未来へ「ワタシ」ていき繋いでいくことを目的にしています。
ワタシのRestart(再スタート)
私は高校1年生の時に育ての母親だった祖母を病気で亡くしました。
病気が発覚した中学生のころには「祖母を支えたい」と福祉の道に進むことを決め、福祉科のある高校に進学しましたが余命宣告を受けた時期と自分の反抗期が重なり、心穏やかではいられませんでした。
学校をサボったり遊びやバイトで家にいない時間が多かった中、ある日学校の進路指導を担当していた教師に呼び出され、「そんなんじゃおばあちゃんが心配するぞ」と叱られることになります。
そのあとなぜかその教師と祖母のいる緩和ケア病棟までお見舞いに行くことになり、祖母の前でも怒られると身構えていました。
教師は祖母と笑顔で挨拶を交わし、穏やかな表情で
「よく学校生活頑張っていますよ。進路指導の教師として私が責任をもって必ずいい就職先に就かせます。だから安心してくださいね。」
と祖母に話し、私は怒られるとばかり思っていたのでポカンとしていると、
「安心しました、、 ありがとうございます。」
と涙を流して話す祖母の姿を見て、今までの自分の行動を深く反省しました。
祖母が安心できるように、そしてこのままではいけないんだよと、私に気づかせてくれた行動でした。
祖母は亡くなり、その教師が薦めてくれた介護施設で計6年勤め、そこで得た経験はどの場所に行っても生かすことが出来ています。
あの当時は家族と過ごす時間が別れの準備をしているようで逆につらく感じており、現実から逃げるように過ごしていました。
今の自分があるのは、当時祖母だけでなく家族にも寄り添ってケアをしてくれた緩和ケア病棟の職員さん、祖母が亡くなったときにすぐに病院に送り届けてくれたバイト先の社長、私に向き合ってくれた恩師、たくさんの大人たちに支えられたからだと思います。
子どもだった時と大人になった今とでは感じるものも違いますが感謝してもしきれないほどです。
コロナ禍、災害、悲しいニュースなどネガティブになってしまうことも増えていますがそんな中でも自分のように救われる人が一人でも多くいてほしい、
特にこれからの若い世代の人たちには「やりがい」や「生きがい」を見つけて生きてほしい、そのお手伝いを私もできたら嬉しいなと思い活動をしています。