視覚障害を抱える元料理人

久しぶりにブログを書きます、Re:フクシワタシの活動をしている味濃いめです!


今日、投稿したこちらの元料理人は私の友達です。

もう出会ってから10年近くなりますが、「目に障害があって見えにくいんだよね」と打ち明けられ時、彼は全然気にしていないように見えました。


だから私も特にその話題に触れることはありませんでした。


彼が料理をしている姿は何度も見てきましたが、ある日手に取った調味料を目の真ん前まで持ってきている姿を見て、

「あ、そこまで持っていかないと見えていないんだ」と気付きました。


彼が目のことについて話すことはほぼないので、その姿を見た私がたまたま気付いただけで周りの人は気付いていなかったと思います。


こんなに料理が好きで、食べる人のことを深く考えながら作ってくれている人が
目の見えにくさを感じながら料理をすることがどれだけもどかしいことなのかと想像したら胸が締め付けられるような思いでした。


それから彼は転職活動をし、この病気の大変さを痛感したそうです。


面接試験で料理に対する想いや今までの経験を話し面接官からの印象も良好、

ホッとしているところで「なにか持病はお持ちですか」と質問され正直に答えると

一気に雲行きが怪しくなり試験の結果は不合格。それを何度も経験したそうです。

どんなに料理の腕前があって熱意があっても目に障害があると仕事としては厳しい。

例えば食材のラベルや伝票の文字の読みとり、料理以外の事務作業、そういったところで人よりも時間が必要になる。


料理人だからこそ、どこでつまずくことになるかわかっているんだと思います。


彼の自信は完全に無くなっていました。



でも今でもこんなに素晴らしい料理を作れます。私は一切手を出していません。


私がRe:フクシワタシの活動をするにあたり、いつかなにかを彼と作り上げたいとは思っていました。


そのためには、彼の目のことや彼の想いを知り、私の想いも伝える必要がありました。

だけど私たちは普段から真面目な会話をすることがなく
冗談ばっかり話していたため、なかなか話を切り出せずにいました。



時間はかかりましたが、目のことについて聞いてみると【レーベル遺伝性視神経症】という指定難病であることを知りました。


医者には「明日急に見えなくなるかもしれないし、何十年後かもしれない。それは誰にもわからない。」と言われたそうです。


漠然とした不安を抱えながら今まで過ごしていたんだと思うと何とも言えない気持ちになりました。



だけど、そんな彼だからこそ作れる料理がある、 
彼が作る料理で勇気をもらえる人もいるかもしれない、と思ったのです。


私の活動はそういった方こそが主役です。

私の役割は当の本人に自分自身が主役だと気付かせることです。



彼は料理をつくる。私はその料理を多くの人の目に留まるために試行錯誤する。

それが今回に繋がっています。


彼の自信を取り戻すにはまだまだ時間がかかりそうですが「次はもっといいものが作れる」とさっそく活きこんでおります。

そんな彼に応援メッセージをいただけたら嬉しいです。


ここまで読んでいただきありがとうございました!少しずつ寒くなってきたので皆さんもご自愛ください♪

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